〒261-0002 千葉市美浜区新港249-4 TEL.043-245-1744

公益社団法人 千葉県看護協会

検索

令和5年度中小規模病院看護管理者研修・情報交換会(利根・君津・東葛)を開催しました

令和5年度中小規模病院看護管理者研修・情報交換会(利根・君津・東葛)を開催しました

開催日時
2023/9/29、2023/10/31、2024/1/19
開催場所
各地域での集合開催

令和5年度は、新型コロナウイルス感染症が5類へ移行したことにより、4年ぶりに利根地区、君津地区、東葛地区で実施しました。今年度のテーマ「次世代を担う看護管理者の人材育成」について、各地域の認定看護管理者を講師にお迎えし、講義をしていただきました。情報交換会では、事前に話し合いたいテーマについて聴取させていただき自施設の課題などを中心にグループワークを実施しました。各地域での開催概要をお知らせします。

画像

利根地区

開催日時 令和5年9月29日(金)10:00~15:00
開催場所 おひさまテラス イオンタウン旭内
参加者 6施設6名 看護部門のトップマネージャー
講師

地方独立行政法人総合病院国保旭中央病院

看護局長 認定看護管理者 伊藤由紀恵 氏

概要
講義

 看護局ではマネジメントラダーを取入れ、目標を「看護の原点に立ち返るナースコールの鳴らない先取り看護の実践」とし、看護局全体が同じ方向を向くことが重要であるとの講義がありました。承認力を高めるための承認カードやパワハラを未然に防ぐためにパワハラ予防カードを使用していました。また、モチベーション診断を用いた面接をし、人それぞれのモチベータを意識した具体的な声掛けが有効であると教えていただきました。

情報交換会

 現状における新人教育、管理者教育などの自施設の問題点や課題を十分に話し合うことが出来ました。少人数でのグループワークで、発言しやすかったと意見があり、全員が「大変有意義だった」と回答されました。それぞれの施設が自施設の問題を明らかにでき、取り組むべき1歩について発言されていました。

研修後アンケートより皆様からのコメント(一部抜粋)

・「自施設の課題が見えてきた。組織分析し対策に取り組もうと思った。」

・「同じ地区内に居ても顔を見てお話する機会はなかったので今回を機に繋がっていけると思った。」

・「管理者としてこれでいいのか。本当は何をしなければならないのか。日々考え苦しく感じていました。今日色々なお話を聴けて勇気をいただけました。」

君津地区

開催日時 令和5年10月31日(火)10:00~15:00
開催場所 ハミルトンホテルKAZUSA
参加者 3施設3名 看護部門のトップマネージャー
講師

特定医療法人新都市医療研究会「君津」会玄々堂君津病院

看護部長 認定看護管理者 木村純子 氏

概要
講義

 「一緒に学ぶ、学び合える組織創り」について講義をいただきました。「学習する看護組織」をつくるためのアプローチを実践して変わったことは、対話が増えた、一人で抱え込まなくなった、部署が主体的に行動するようになった、チームリーダーの育成、管理者だけではなくみんなが頑張る等、次世代の看護管理者の育成につながる効果的な方法を教えていただきました。

情報交換会

 グループワークでは現状の次期管理者問題について、自施設の問題点や課題を十分に話し合うことが出来ました。少人数でのグループワークで、全員が「大変有意義だった」と回答されました。それぞれの看護管理者が自分だけが孤独なのではなく、同じ思いを持つ人が実在するということを実感でき、課題とビジョンを明らかに出来ていました。

研修後アンケートより皆様からのコメント(一部抜粋)

・「他院での問題、やってきた課題と対応などわかりやすかった。」

・「看護部長は孤独と感じていたが同じ立場の人は、同じように悩んでいることを知っただけでも力になった。」

・「各々自分を含め、思っていることが話せた。なかなかこういう機会が少ないので非常に有意義だった。」

東葛地区

開催日時 令和6年1月19日(金)10:00~15:00
開催場所 柏商工会議所
参加者 5施設5名 看護部門のトップマネージャー
講師

公益財団法人柏市医療公社柏市立柏病院

副院長兼看護部長 認定看護管理者 田口真由美 氏

概要
講義

 「管理者がビジョンを持つ」ことが非常に大事で、現実直視と反省、改革のシナリオの作成、アクションプランの3セットを、見える距離で、日常のやり取りの中で考えたことを共有し、進捗管理を共に行うことが人材育成に繋がると講義がありました。管理者に必要な能力には、適応力、ストレス管理、誠実さ、人の話を聴く、発想力、伝える力、時間管理などがあることを教えていただきました。中でも新型コロナウイルス感染症への関りでスタッフが、「できない」「むり」を先にいうことが減り、「どうしたらできるか」を考えるようになってきたと成長過程も交えお話いただきました。

情報交換会

 現状におけるスタッフ指導、管理者教育、医師への関わり方などの自施設の問題点や課題、アプローチの方法までを十分に話し合うことが出来ました。少人数での情報交換会で良かったと意見があり、全員が「大変有意義だった」と回答されています。感情が溢れ出そうなほど現場の状況に苦慮していても、同じ地域内で顔を見ながら、知識や意識を高め、励まし合うことで明日から頑張ろうと感じていただけました。

研修後アンケートより皆様からのコメント(一部抜粋)

・「現場で日頃感じる内容への対応方法を具体的に知ることが出来た。」

・「まずは否定的に受け止めずに、どうやったら出来るか考えてみることにしようと、心に落ちました。明日から頑張れそうです。」

・「近くの病院の様子もわかり、参考になることも多くて有意義だった。」